2013年の春、私は西村賢太の短編『春は青いバスに乗って』※1を読み、「私(わたくし)小説」※2の世界に没頭しました。今回紹介する作品は、北町貫多の十代の終わりを描いた物語です。主人公の貫多は、他人に理解されない葛藤のなか心機一転を図ろうとします。彼は怒りの中であっても「損得」を天秤に掛け、常に冷静さだけは失わず、生きる上で最適な方法を選択します。周りの人からどう思われようが、一切群れず、周りの視線にも動じず、一匹狼として駆け抜けた生き様に私はある意味「共感」を覚えました。
北海道新聞の記事で、作家・桐野夏生さんは「共感」についてこう語っています。
「人が小説を読むのは、誰もが根源的に死に対する恐怖や生きる苦悩を抱えているから(省略)」※3あの頃の私は、彼の小説から少なからず「生きる力」を与えられていたように感じます。図書館には「生きる力」を秘めた作品が眠っています。この先、「生きる糧」となるような作品に巡り会えると良いですね。
| 紹介者 | |
|---|---|
| 書名 | 疒(やまいだれ)の歌 |
| 著者名 | |
| 分野 | |
| 蔵書検索 | |
| 所在 | |
| 請求番号 |
現在電子書籍として購入しております「週刊東洋経済eビジネス新書」は、
従来同時1アクセスですが、2025年11月1日から2026年3月31日までに刊行された
ものについては、同時3アクセスでの閲覧が可能となります。
文献検索/電子書籍・電子コレクション の Maruzen eBook Libraryからご利用ください。
2025年10月29日から2026年3月末までの期間、館内のエアコン設備工事を実施いたします。
工事期間中は、作業に伴う騒音や通行の制限など、ご不便をおかけする場合がございます。あらかじめ
ご了承くださいますようお願い申し上げます。
また、工事期間中はエアコンによる暖房がご利用いただけません。ご来館の際は、寒さ対策をしてお越
しくださいますようお願いいたします。
皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
いきなりですが、皆さんは友達や家族、誰かに「是非この魅力を知ってほしい!」というものはありますか?
最近だとよく聞く「推し」についても語りたいという人も多いのではないでしょうか。では、実際に誰かに紹介しようとなると、うまく言葉がでない、推しの語りたいところが多くてどの部分を伝えよう、など困ってしまうこともあるのではないでしょうか。
そのような経験をした皆さんにおすすめしたいのがこの著書です。この著書では、「推し」というテーマを用いて、自分の好きを語るための「コツ」を分かりやすく説明してくれています。これを読むと誰でも推しの魅力を語れるプロになれると思います。
「推し」と聞くと、人物をイメージする人も多いかもしれませんが、映画・本・旅行などどのジャンルでも大丈夫です!是非みなさんの「好き」を誰かに共有してみませんか。
| 紹介者 | |
|---|---|
| 書名 | |
| 著者名 | |
| 分野 | |
| 蔵書検索 | |
| 所在 | |
| 請求番号 |