本書は、亡くなった高校二年生・山田が教室のスピーカーに憑依するという奇抜な設定で始まります。前半は男子校らしい馬鹿馬鹿しい会話に、思わず笑ってしまいます。しかし単なる青春小説では終わりません、ページをめくるごとに、かつて青春の季節のなかで置き去りにしてきた後悔が、心の奥から浮かび上がってくる感情を引き起こさせます。
青春時代にやり遂げられずにそのまま置き去りにしてきた記憶、良かれと思って選んだ行動が時を経て拭いがたい後悔へと姿を変えていた記憶、取り返しのつかない後悔として胸の奥に閉まっていたような記憶、そんな昔のやりきれない記憶を一気に思い出させてくれます。
| 紹介者 | |
|---|---|
| 書名 | 死んだ山田と教室 |
| 著者名 | |
| 分野 | |
| 蔵書検索 | |
| 所在 | |
| 請求番号 |
今回、私が紹介する本は斜線堂有紀さんの『死体埋め部の悔恨と青春』という本です。
大学1年生の主人公、祝部は、とある事件から大学の先輩、織賀の死体を埋める仕事を’’死体埋め部’’の活動と称して手伝うことに。死体を埋めに行く車内の中で行われる死体の謎を解く推理ゲーム。二人だけの最悪な部活動が行き着く先とは―。というのがこの本のあらすじです。
この本は主人公の祝部が織賀に情報を貰いながら死体が持つ謎について推理していくため、読者も祝部と同じように情報を得ることができ推理を楽しむことができます。また、最終章では物語が急展開し、謎が残るような最後となっているので、ぜひ読んでみてください。この本は第2巻もあり、そちらの方ではその謎が明かされるので、そちらもぜひ読んでみてください!
| 紹介者 | |
|---|---|
| 書名 | |
| 著者名 | |
| 分野 | |
| 蔵書検索 | |
| 所在 | |
| 請求番号 |
2025年度修士論文については、既にご案内しておりましたが、卒業論文についても閲覧できるようになりました。
利用を希望する学生は、 「 卒業論文閲覧申込票」に必要事項を記入の上、「学生証」を添えてカウンター職員にお渡しください。
この作品は、破壊と再生を併せ持つ歴史に苛まれた「蛇」をモチーフにした人間回帰的な作品だと感じました。
物語は、蛇にまつわる神話や歴史、そして数多くの連なる文献が引用されています。蛇信仰の土地、毒蛇狩り、白蛇を祀る神社、さらには死者までも、記憶の断片が物語に絡まり、思考回路の闇でとぐろを巻きます。記憶の濁流が、まるで帰巣本能に従うように「闇」へと突き進み、絶え間ない倒流香かのように思考をかき乱します。破滅へ向かう姿勢のなかで、微かに垣間見える「生きろ」という光が差し込む瞬間、遠い昔の記憶(P145-146)が導き出されます。彼の作品を読み続けている方には、「ほっ」と胸のつかえが取れる安堵感を覚えることでしょう。
| 紹介者 | |
|---|---|
| 書名 | 彼の左手は蛇 |
| 著者名 | |
| 分野 | |
| 蔵書検索 | |
| 所在 | |
| 請求番号 |