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HONTANのコラム

作者の色

紹介文

 当たり前のことだが、小説は生きている人間が書いている。そして創作全般に言えることだが、特に小説などの文章は特に、作者の思想や好きなものが色濃くでることが多い。
 数多くいる小説家の中でも有川さんは、著者本人の好きなものを題材に小説を書いている人の代表だと言える。ベタ甘の恋愛、現場で汗まみれ泥まみれで働く人(特に自衛隊員)、そして銃や戦闘機。有川さんはそのすべてをまとめて小説に入れて作ることが多いからだ。
 この『海の底』もそうである。と言いたいところだが、他の作品と比べると恋愛色は薄めの作品である。だが、他の二つの要素はしっかりと入っている。
 有川さんの作品だけに限ったことではないが、同じ作家によって書かれた小説は同じ色が出ていることが多い。著者によっては、そういった色が分かりにくい場合もあるが、色を持たない作者はいない。皆さんもぜひたくさんの方の作品を読んで自分なりにその人の色を見つけてみてほしい。

紹介者
ハヤシ
書名
海の底
著者名
有川浩
分野
近代小説
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所在
3F和書
請求記号
913.6/A