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姑獲鳥の夏

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 2025年7-8月にHONTAN黒板展示(テーマ「夏」)にて本書が紹介されました。著者の京極夏彦さんは北海道小樽市出身、本作が百鬼夜行シリーズのデビュー作にあたります。古本屋「京極堂」を営む主人公の中禅寺秋彦は民族学、宗教学、心理学から科学に及ぶまで幅広い知識を持ち合わせ、「この世には不思議なことなど何もない」と語ります。語り尽くしたい博学を一方的に説明されますが、その蘊蓄は巧妙に物語の伏線に憑き物かのように絡み合い「真実」を浮かび上がらせます。単なる謎解きではなく、人の心に潜む弱さを浄化させるよう、すべての根底にある人の正しさを見つめます。
 読み終わったあと、私は無意識のうちに正しい目を意識づけられ、見ている世界ひとつひとつ正しく解きほどくことこそ今を生きる上で大事ではないかと思わされました。百鬼夜行とは、日本の説話など登場する深夜に徘徊する妖怪ですが、京極夏彦さんが高校時代に美術部で描いた妖怪の絵の才能も素晴らしいです。『ビジュアル&デザインで愉しむ京極夏彦の世界』請求記号910.268/K [P112.京極夏彦の妖怪画] も併せてお勧めします。

 

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書名 姑獲鳥の夏
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展示

HONTAN黒板展示『夏』

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みなさんこんにちは、HONTANです!!
~HONTAN(ホンタン)とは、北星学園大学図書館で活動する学生ボランティアの組織です。
 主に図書館内で図書の展示を行っております。

今回の展示のテーマは「夏」です。
「夏」をテーマにして、本を12冊 選びました。ぜひご覧ください。

展示資料
テーマ HONTAN黒板展示『夏』
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図書館員のおすすめ本

カラフル

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2025年5月HONTAN黒板展示(テーマ「家族」)にて本書が紹介されました。『カラフル』は1998年7月に出版、第46回産経児童出版文化賞受賞され、YA(ヤングアダルト)小説として後世に残る名作となっています。

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流浪の月

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 私が紹介する本は、凪良ゆうの「流浪の月」です。この作品は映画化もされており、名前だけ聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。あらすじは、10歳の少女が引き取られた伯母の家に帰ることをためらい、雨の降る公園で孤独に時間を持て余していたところ、大学生の文が少女の事情を察し自宅に招きました。そこでようやく安らかな時間を過ごし、初めて自分の居場所を手にすることができたと感じた少女。
 しかし、世間では誘拐事件として扱われ、二か月後、文は逮捕され二人は離れ離れになります。
15年後、二人は偶然の再開を果たします。しかし世間の声は冷たくて、、、というお話です。私はこの作品を読んで、自分の幸せや苦しみは自分自身にしかわからず、他人に理解してもらうことは難しいと感じました。理解してもらえないことに対する葛藤、もどかしさが溢れ、「幸せの形は一つではなく、人による」と感じさせられる作品でした。ぜひ読んでみてください。

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万引き家族

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 2025年5月HONTAN黒板展示(テーマ「家族」)にて本書が紹介されました。映画は第71回カンヌ国際映画祭(2018)において、パルム・ドール(最高賞)を獲得しています。日本映画がパルム・ドールを受賞するのは、1997年の今村昌平監督の『うなぎ』以来でした。
 是枝監督ですが、実は本学公開講座で講演されたことがあります。私は映画「ワンダフルライフ」で強烈な印象を受けたこともあり、是枝監督の講演を謹聴させていただき、とても感動した記憶があります。その後、私は「Nobody knows」以降は是枝監督作品に触れていませんでしたが、今回、本書を手に取り、過去に観た是枝監督の作品イメージ(カット割り)を頭の中で連想を膨らませながら是枝Worldを楽しみました。映画には表現しないシーンまでが著作物に表現されていたのではないかと感じます。映画を観られた方にもぜひお勧めできる一冊だと思います。

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イノベーションと企業家精神

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 ドラッカーは、イノベーションを偶然の産物ではなく、体系的に管理できるものとして定義し、その源泉を明確に示しました。本書では、予期せぬ成功・失敗、ギャップ、プロセス・ニーズ、産業構造・人口構造の変化、認識の変化、新知識の7つをイノベーションの源泉として挙げ、それらを活用するための具体的な手法を解説しています。
 また、企業家精神を単なるリスクテイカーではなく、「変化を機会として捉え、行動する姿勢」と定義し、大企業や非営利組織を含め、誰もが持つべき精神として強調しています。
 不確実性の高い現代において、イノベーションは企業の存続と成長に不可欠です。本書は、その創出を戦略的に管理する方法論を示し、経営者や新規事業担当者、キャリアの新たな価値を模索するすべての人にとって必読の一冊です。

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