展示
ゴールデンカムイ
展示ポスター
紹介文
皆さんは明治後期の北海道と樺太を舞台にアイヌ文化を力強く描いた漫画『ゴールデンカムイ』をご存じでしょうか。
著者は、北海道北広島市出身の漫画家、野田サトル。彼は軍帽を被った青年とアイヌの少女が金塊を探すため旅に出る、サバイバルな物語を2022年の夏に完結させました。
この作品は、本学短期大学部英文学科に所属するマシュー・コッター先生の授業「アイヌとマオリ研究」の指定図書となっています。また札幌市中央図書館では郷土資料として扱われるほど北海道とアイヌの歴史に根差したこの作品には、たびたび奇人変人が登場します。しかし彼らのバックボーンを説得力を持って語ることで絶大な魅力を発揮させる著者の見事な手腕に、読者は唸らされることになるかもしれませんね。
そして、この漫画から得られる知識は多岐に渡ります。作中に登場する明治時代の世情、アイヌ文化、第七師団、新撰組、北海道の動植物はもちろんのこと、作品の構図や台詞から垣間見える名作や古典のオマージュやパロディ要素など、枚挙にいとまがありません。今回そのすべてを紹介できたとは到底いえませんが、皆さんの興味関心を少しでも引くことができたなら幸いです。
展示資料
テーマ | ゴールデンカムイ |
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