「君の行為の格律が君の意志を通じて普遍的な自然法則になるかのように、行為せよ。」とカントは言った。僕たちはしばしば「倫理的に~」と言う。しかし果たしてそこに何かしらの原理や法則を僕たちは見出しているのだろうか。上掲した、カントの主張する行為の原則に至るまでの道筋ともなるこの『基礎づけ』は、現代倫理学の様相を知るうえでの「基礎づけ」にもなるし、僕たちの行為を方向付ける「基礎づけ」にもなる。それだけではなくこの書物は「自由」の概念についても検討されている。果たして大学生には一定の自由が認められているのかを考えるうえでも参考になるかもしれない。また、この訳は註も非常に豊かで参考になるうえに「啓蒙とは何か」も収録されている。これは知性を働かせるという生きていくうえで必要なことにかかわる考察を十分に活性させてくれるだろう。
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新しい「としょかんニュース(No.321 ★2025 Autumn)」
が発行されました。以下の内容が掲載されております。
 ・10月から12月までの開館日程   
 ・HOLLY(文献検索)の新インターフェースのお知らせ
 ・他
カズオ・イシグロ氏に関する研究書は数多く存在しますが、長崎市出身の大学教授による視点は、他の研究者とは一線を画す鋭さと深みを備えており、非常に読み応えがあります。特に印象的だったのは、P183の第Ⅵ章「座礁した船」――『わたしを離さないで』に関する考察です。私が興味を持ったのはP183 Ⅵ座礁した船『わたしを離さないで』より、柴田元幸氏との対談で彼は『たとえばジョージ・オーウェルの『1984年』が、未来や執筆した時代へのコメントになったのと同様の理解をされたくないために、「もうひとつの現実」、「もし・・・・・だったら」という仮想の現実空間を、現代に生み出した』と語っています。未来派SF的に解読されることを回避し、これを「我々が住む人間の状況の、一種のメタファー」にするために、イシグロ氏は敢えてリアルタイムの年代を設定したのだと語ります。
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| 書名 | カズオ・イシグロ:境界のない世界 | 
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 EBSCOhostデータベースの新インターフェイス移行に伴い、「HOLLY(文献検索)」の画面が
新しくなり、検索機能がより拡充されます。
新しいインターフェイスへの移行日:2025年8月5日
 移行に伴い一時的にアクセスできない場合があります。
 なお、現MyEBSCO機能をお使いの方は、現インターフェイスで保存した内容は引き継がれま
せんので、必要に応じご自身のパソコンにデータを保存することをお勧めします。
 新インターフェイスの詳細な操作方法等について、以下の提供元の資料をご案内いたしますが、
基本的な操作(検索、掲載資料の確認、文献の取り寄せ依頼等)については、こちらをご覧ください。
利用者の皆様
 平素より図書館をご利用いただき、誠にありがとうございます。
 このたび、全学的なBYOD(Bring Your Own Device)方針に基づき、現在図書館(マルチメディアフロアー
及び情報検索コーナー)に設置されているパソコンは、2025年度末をもって撤去することとなりました。
 2026年度以降は、図書館内での自学自習において、各自のパソコンをご利用いただく形となります。
 なお、蔵書検索専用のパソコンについては、以下の通り設置を継続いたします。
  ・1階:1台
  ・2階:2台
  ・3階:1台
 ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。