『屍人荘の殺人』はミステリをあまり読まない人でも聞いたことがある作品だろう。神紅大学ミステリ愛好会の羽村譲、会長である明智恭介がいわくつきの映画研究会に参加するところから始まる。同じ大学の探偵少女、剣崎比留子とともにペンション紫湛荘を訪ねた。合宿初日の夜に肝試しに出かけた際、とある事態に遭遇し、立てこもりを余儀なくされる。一夜明けると部員の一人が惨殺死体となって発見される。しかし、それは連続殺人の始まりに過ぎなかったというのが大まかなあらすじだ。
この小説には館の見取り図がついており、状況を確認し、緊張感張り詰める空気の中での大胆な手口が面白かった。展開もスピーディーでサクサク読み進められる。登場人物もそれぞれキャラがたっており、魅力的だ。特に明智恭介はとても魅力的な人間で、彼の一挙一動に注目して読んでほしい。
国内ミステリーランキング4冠を達成したこの作品。映画にもなり非常に人気が高い。読んだことのある人はもう一度、読んだことのない人はこの作品を読んでみてほしい。
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図書館内にクリスマスツリーが設置されました。
図書館ボランティア「HONTAN」の学生たちが、素敵に飾り付けをしてくれました。
図書館にお立ち寄りの際に、ぜひご覧ください。
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「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。」
とある中学校の女性教師の『告白』から始まる物語です。ひとつの事件を「クラスメート」「犯人」「犯人の家族」など視点を変えて追っていくことにより、事件の概要が浮き彫りになります。
犯人である中学生男子生徒の口癖に「なーんてね。」という言葉があります。「なーんてね。」と聞くと冗談を言っているように聞こえるかもしれません。しかし、物語を読みすすめていくうちに「なーんてね。」の言葉の意味も変わってくるように感じます。
結構重めのミステリー小説ですが、読み終わるともう一度読み返したくなるような小説です。また、映画版もあるのでそちらもおすすめです。ぜひ読んでみてください。
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北星学園大学図書館ボランティア団体「HONTAN」のインスタが起ちあがりました。
活動の様子やイベントなどの情報をお知らせします。
この作品は、クリスマスイブの夜、新宿の空きビルで50代と思われる身元不明女性の遺体が発見されたところから話は始まります。この事件に警視庁捜査一課の三ツ矢と戸塚警察署の田所がコンビを組み捜査に当たることに。捜査を進めていくと、この女性の指紋がある未解決事件の現場で採取された指紋と一致していることが判明します。この二つの不可解な事件にはどのような接点があるのか、彼女はなぜ殺されなくてはならなかったのか。真実がわかった時、自分から見えていた景色はごく一部であったと感じると思います。
文中に三ツ矢の「彼女がかわいそうかどうかは、彼女にしかわからないのでしょうか。傍からはどんなにかわいそうに見えても、彼女自身は幸せだったかもしれません。」というセリフがあります。どんなに仲が良くても、どんなに長い時間を共に過ごしても、他人の心の奥底までは知ることができません。幸せそうに見えても不幸だと思っているかもしれない、不幸に見えても幸せかもしれない。結局は他人の心情を正確に理解することは難しいと、この本を読んで私は感じました。自分から見えているその人がすべてではないと、あの人はこうだと決めつけることは良くないと改めて感じました。
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